アメリカ大陸最初の人類のルートを解明に一歩! ベーリング海峡問題を検証!!

アメリカ大陸へ人類がいつ渡ったのか?それは大きな問題です。古くはベーリング海峡を徒歩などで渡ったという説。その後、太平洋南側を船で渡った説。この2つの説に新たに新説が提唱されているのです!
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アメリカ大陸最古の人類は14600年前に到達!


アメリカ大陸で確認されている人類の証拠は何年前のものなのでしょうか。

いくつか事例がありますが、最も古いものとして有力とされているのは、南米チリのモンテベルデのデータで14600年前の痕跡となります。

しかしこの最古にもいくつか説があります。

一般的に認識されているアメリカ大陸最古の人類


◆クローヴィス文化
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https://en.wikipedia.org/
もっとも古くから知られていたのが、クローヴィス文化です。

アメリカ、ニューメキシコ州のクロービスで確認された石器を基準にする文化圏のことをいいます。その中でも有名なのが、アメリカのモンタナ州「Anzick-1」の少年の埋葬です。埋葬が確認され放射性年代測定で年代が確認され12600年前の数値が確認されています。

当初はこの埋葬を基準に、ベーリング海峡を渡ったという説がとなえられたのです。

◆モンテベルデ(チリ)

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http://www.archaeology.org/
南米のチリにあるアメリカ最古と広く知られている遺跡で、当時の生活の証拠が残っていました。ここで確認された炭からの放射性年代測定により14800年前と推定されているようです。


さらに14600年を超える古い事例


アメリカ大陸最初の人類の証拠は、さらにさかのぼるのです!

◆ブルーフィッシュ洞窟
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( http://www.historymuseum.ca/ )
カナダのブルーフィッシュ洞窟の発見はまだ物議の的となっていますが、その年代は25000年前まで遡る可能性があるそうです。

不確定な理由としては、マンモスやカリブーの骨を利用した遺物と思われるものが確認されているからです。
その骨自体が人工物であるのか、ただの自然の産物なのかがはっきりしないため、不確定だと言われています。

また同洞窟内の他の証拠では、15000年前の数値が示されており、そちらを支持する説が強いのかもしれません。


◆Pedra Furada
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( http://www.bradshawfoundation.com/ )
ブラジルにある岩絵遺跡となります。

ここで確認された炭が、40000年前を超えるという数値がだされ物議となっています。そもその炭なので、自然の火災などでも堆積の可能性があります。

その点が自然物なのか、それとも人口のたき火なのかっといった問題となっています。

上記はまだ可能性の段階で、始めに示したモンテベルデの14000年前後というのが有力ということのようです。


ベーリング海峡をいつアメリカ大陸へ渡ったのか?


じゃあ、人類はどこを渡ったのかが次の問題となっています。

これまでに2つの考えがありました。ベーリング海峡を渡った説と、太平洋の南側の海を渡った説です。
そしてこの問題に今回新たな新説が加わることとなったのです!


①ベーリング地峡を渡る


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( https://en.wikipedia.org/ )
当初考えられていたもっとも有力な説が、ベーリング海峡を渡る説です。

現在は海となっているベーリング海峡ですが、古くはアメリカ大陸とユーラシア大陸とがベーリング海峡(海)ではなく、ベーリング地峡、陸橋、ベーリンジアなどと呼ばれる陸地だったのです。
陸地であれば渡ることが可能です。

この陸地の時代でも渡れる時期は限られています。
北アメリカを覆うように氷河が太平洋まで押し寄せてきて、氷の壁に大陸が覆われ進むことができなかったのです。その時期は約25000年前~12000年前と考えられています。

12000年以後は「無氷回廊」という氷河の間を通れる時代となり、人の行き来も可能であったであろうという事になっています。

クローヴィス文化は「12600年前」となるので、ギリギリ渡れるようになった頃に、人々が来たという地球環境の背景とも合う考古学的な証拠とされています。

しかし、そのほかの事例とは年代が大きくずれているために、他の例を考えた場合には、次の太平洋の南の海を渡ったという説が有力となっているのです。


太平洋を南側を船で渡る


もう一つ提案されている説が太平洋の南側ルートです。

もちろんこのルートは海となります。古来より人々は船での移動を可能としてきました。

だから人類はあのぐらいの海なら渡ったであろうという考えです。そして上記で示されたように、ベーリング海峡が渡れなかった14000年前の時代の人の痕跡ともこの説であれば一致するのわけです。

ただしこの説にも大きな問題があります。
実は、船での航海というのはやはり大変で、パプアニューギニアの西側のポリネシアやメラネシアの地域への人類の到達は、やっと5000年前ということが分かっているのです。

その事実からさらにさかのぼるのは難しいという可能性もでてきます。でも古代人も侮れません。今後の証拠がでてくる可能性も。
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新説では無氷回廊時代にベーリング海峡は渡れたと結論!?


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( http://www.dailymail.co.uk/ )
新説では、無氷回廊時代(約12000年前)よりも前に、人類は南下することが可能だったといいます。

それはどのルートでしょうか。これは以前からも伝えられていたルートでもあるのですが、ベーリング海峡の南の端、太平洋岸を沿うように進むルートとなります。

でもこのルートについての真実が分かりませんでした。環境的にどうであったのか。そこを今回、コペンハーゲン大学、ケンブリッジ大学の遺伝子学者チームが解明に乗り出したのです。

その結果は、まず無氷回廊では、やはり考えられている12000年または13000年前後だということです。古代の環境として渡ることは困難であったと推測しています。、

そして提案するのが太平洋岸のルートとなります。これは現在調査中なのです!!でもこのルートかなり無理のないルートだと言えそうです。


まとめ


さあ皆さんいかがでしょうか。

古代アメリカ人は、どこから来たのか?
気になりますが、私は太平洋岸ルートは結構有力なのではと思います。

今回紹介した3つの説とは別に、ヨーロッパから来たのではなどもありますが、こちらもまだまだ証拠までは至らない部分があります。

さて実際にはどうなんでしょうね。海外の研究者からの驚きの報告が楽しみです!!それでは引き続き、考古学的な情報もお伝えできればと思います。でわたま。

via:
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3733532/New-study-claims-theory-humans-populated-America-WRONG-Researchers-say-travellers-not-passed-ice-free-corridor-earlier-12-600-years-ago.html
http://www.nature.com/news/plant-and-animal-dna-suggests-first-americans-took-the-coastal-route-1.20389